彼女のスタイル, “Her Style”

スタイル

Netflix(以下ネトフリ)で視聴できる「クイアアイ」、とうとう日本バージョンもスタートなど、ネトフリ快進撃が続く中、今一つその笑いがわからない韓国TVバラエティ。

(というよりも韓国TVバラエティってなぜ出演者がALL男性の番組ばかりが人気?

日本のダウンタウン関連番組もそうだが男性、それもルックスが非魅力的な男性ばかりが出る番組って見たいもの??

そんな中、唯一繰り返し何度見ても楽しめるのが「イ・ヒョリの民宿」です。

韓国TVバラエティーショーは、「花よりおじいさん」シリーズ、特に好きなのが、その性格の良さが全面に出る、チェ・ジウ編が一番のお気に入りでしたが、今の私の一押しがこの作品。

日本人の私には、民宿アルバイトとして登場するIU、少女時代のユナやパク・ボゴムの人気くらいは分かりますが、セクシースターのイ・ヒョリの全盛期の人気はよく知りません。

テレビや映画で女優として活躍はしていないし、とても演技とは思えない、気さくで気取らない、やや言いたい放題で自然体のイ・ヒョリの魅力を満喫するというよりも、この番組はイ・ヒョリと彼女の夫、イ・サンウンのライフスタイルを体験する番組です。

私が特に惹かれるのは、彼らの、済州島の広大な敷地の中にある森の中の邸宅、その住環境ではあるけれど、イ・ヒョリの好むインテリア、ファッションそして、彼ら夫婦のライフスタイルがとにかく素敵。

夫のイ・サンウンはアムステルダム音楽院で勉強をした経験があるロックミュージシャン。

彼は東アジア人男性、特に日本人及び韓国人男性によくみられる、儒教主義に基づく女性蔑視や年功主義からは程遠く、女性や年少者に対してもさりげない心配りのできる人です。

大体、あら素敵と思う韓流アイドルや韓国人俳優でも後ろを向くと強烈な刈り上げスタイルというパターンが多い、保守的なヘアスタイルを好む韓国人(&中国人)男性の中で彼のようなロン毛を貫くのも相当な覚悟ありでしょう。

スクランブルエッグに、トーストとジャム、本格的なエスプレッソマシーンで作るコーヒーという簡単な朝食が彼の手にかかると、およそ気取りのない自然なスタイルに。

私が何より好きなのはイ・ヒョリの好むBohoスタイル、彼ら夫婦のベッドルームにあるヨーロッパ式の猫足のバスタブだったり(メリル・ストリープ主演映画『アウトオブアフリカ』を思い起こさせる)、インド更紗の布をタペストリーやカーテン代わりに使ったりするセンスです。

彼女も私同様、グレー、モーブといった色を好み、ちょっとおしゃれをする日に彼女が着ているペイズリー柄のTunicが素敵すぎ、おそらくIsabel Marant がZADIG & VOLTAIRE(以下Z&G)なのでは。

私自身はタオル地のバスローブ以外のガウンには興味はなかったたけれど、ZARA HOMEなどで見かけていたようなコットンやシルク地のガウンも、イ・ヒョリがタンクトップとショートパンツの上にさらっと着こなす姿を見ると欲しくなってしまいます。

もちろん、みそチゲやキムチを欠かさず食べている韓国人である彼らですが、ベジタリアンでヨガを愛する彼女は、グローバル、国境、世代、人種を超えたスタイルの持ち主、自身の好みを知りつくし体現する、そのスタイルを提示する現代人女性です。

スタイルは国境・人種を超え、そこに残るは自身の選択眼と美学なのだと改めて思います。

ちょっと私的にはロックテイストすぎる気が今までして いた、Z&Vは今秋キャンペーンにケイト・モスを採用、さすがケイトは素敵。